男性のパティシエについて
パティシエの男女比ってどれくらい?
年収ラボの調査によると、平成22年の男性パティシエにおける復元労働者数(調査回答労働者数から復元した推計数)は36,180人に対し、女性のパティシエは25,660人もの就業人数でした。男女比率だと6:4というところでしょうか。
パティシエは、華やかだったりかわいいスイーツを作るお洒落な職業と思われがちですが、重い調理器具を扱ったり、力を込めて生地をこねたりと、力仕事も多くあります。また、立ち仕事が多く仕事が深夜に及ぶこともあるなど、重労働な職業といえるでしょう。そういったパティシエの仕事におけるハードな一面が、男性の比率がほうが高いという結果になった一因と考えられます。
また、給料が安い(男性平均年収348万円、女性平均年収237万円)、休みが少ない、正社員以外にもさまざまな雇用形態があるという就業事情も関係しているかもしれません。
2004年度の統計によると、日本におけるパティシエの人数は次第に減少傾向にあります。中でも、若手男性の人数が減少傾向にあるそうです。入れ替わるようにして、女性の人数はじわじわ増えており、近年ではパティシエが全員女性という菓子店も珍しくありません。実際、ドイツなどの欧州では、パティシエは女性に人気がある職業で、男女比はほぼ同率であるといわれています。しかし、フランスでは、女性がパティシエを目指すケースはほとんどなく、職業の選択肢に入ることもめったにないそうです。
パティシエに男性が多い理由
パティシエは、料理人と同じく、女性よりも男性のほうが多い職業といわれています。
最近では女性パティシエの活躍も目立つようになっていますが、それでも現場では男性パティシエのほうが多いようです。
その理由のひとつに、パティシエの世界は華やかなイメージとは裏腹に、厳しい師弟関係があるという点が挙げられます。
パティシエとして洋菓子店などに入店すると、まずは見習いとして下積み生活を送ることになります。
まずは店の掃除や調理道具の準備・片付け、洗い物といった仕事を任され、その後も生クリームの泡立てやフルーツのスライスといった、地味で単調な作業を一日中こなすことになります。
パティシエは、こうした時期を乗り越えてようやく一人前とみなされます。
見習い期間中は先輩から厳しく指導されることも多いため、強い精神力が求められます。
また、女性の場合は妊娠や出産を経験する方の場合、体力勝負の仕事のため、現場を離れざるを得ないことがあります。
体力勝負の要素も大きい
パティシエの仕事は体力勝負の要素もおおいにあります。
たとえば、10キロを超えるような粉や砂糖の入った大きな袋を担いで運ぶこと、大きな泡だて器でひたすらクリームを泡立て続けることは日常茶飯事ですし、勤務時間中は何時間も似たような姿勢で立ちっぱなしとなるため足腰への負担はかなり大きいです。
また、新人のうちは先輩たちが来る前の早朝に出勤し、夜も遅くまで残って片付けや自分の練習をすることになります。
勤務時間は10時間を超えることも珍しくなく、休みも一般的な会社員に比べると少ないとされるため、仕事が好きでなければ続きませんし、心身ともに健康である必要があります。
男性パティシエはモテる?
女性に人気の華やかでかわいいお菓子をつくるパティシエというイメージがあるので、男性パティシエはモテそう!と思われがちですが・・・
ずばり、モテる人はモテますし、モテない人はモテません!
パティシエというだけではモテないのです。
ただ、恋愛において、確かに強みになるといえばなります。
恋愛における男性パティシエのメリットをご紹介します。
①自己紹介した時の女性の反応が良い パティシエの仕事は、「繊細」「器用」「華やか(表向きは)」といった印象があるようで、女性からするとカッコイイ職業という風に受け取られやすい傾向にあります。
②豪華なケーキなどのお菓子で女性を喜ばせることが出来る
これが最大の武器になりますよね。普段お客様のために仕事として作るようなクオリティのものを自分だけのために作ってもらえるのですから、女性としてはとても嬉しくなります。
③夢を語れる
「将来自分のお店を持ちたい」など、パティシエとしての目標やビジョンがはっきりある人は、これを女性に向けて語れます。
やはり女性にとって、夢を熱く語る男って魅力的なのかもしれませんね。
しかし、デメリットもあることをお忘れなく・・・・。
①彼女とクリスマスを一緒に過ごせない
クリスマス前後、それはパティシエにとって戦争のような期間です。
他の記事でも書いていますが、厨房は戦場と化します・・・。
大体のパティシエは徹夜や泊り込みで作業を行いますので、恋人と過ごす時間はないと思っておいたほうが良いでしょう。
②バレンタインは彼女からの手作りチョコがもらえない
料理がうまい人に手料理を振舞うのって緊張しますよね。
それと同様に、女性からしたらお菓子作りが本業の人にお菓子をプレゼントするのは気が引けることです。
あまり上手でなくても手作りは気持ちが大切だということを何とか伝えたいところです。
③結婚を考えると茨の道・・・
少しシビアな話になってしまいますが、パティシエは働き方によって給料に雲泥の差があります。
ホテルのパティスリー部門、もしくは製菓学校の講師など大きな組織の中で働く場合だと、福利厚生もしっかりして結婚を考える余裕もあります。
夢のある話を言うと、自分の店を持って成功すれば高級車にも乗れるぐらいになれます(逆を言えば、店を持って失敗すれば多額の借金)。
デメリットを感じるのは、町のケーキ屋で雇われて働く場合。薄給のため、自分を養うので精一杯なのが現状です。
パティシエを一生の仕事にする場合、結婚を見据えると自分のキャリアアップをしっかり見据えていかないと、結婚が難しくなる場合もあるんですね。
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