資格は必要なの?
パティシエになるにあたって資格は必要なのでしょうか。
今回はパティシエになりたい高校生の方向けに色々とご紹介していきたいと思います。
特に
①製菓衛生士とは?
②受験資格・試験内容・合格率・調理師とのちがい
について詳しくご紹介していきます。
製菓衛生士とは?
製菓衛生師は製菓衛生師法において定められた国家資格であり、和菓子屋洋菓子などジャンルを問わず様々な成果技術が身についていることの証明となる資格です。
「衛生士」と付いているようにスイーツやお菓子作りの際に必要な衛生に関する知識も習得しているという証明になります。
免許更新の必要もなく、一度取得すれば一生使うことのできる資格というのも大きな特徴です。
製菓衛生師は「名称独占資格」なので資格を持っていない方に大きくリードすることができる点も特徴となっています。
実際にパティシエとして就職する際に製菓衛生師資格を必ずしも取得していなければならないわけではないのですが、製菓衛生師を取得していない方が製菓衛生師と名乗って菓子製造の現場に就業してしまうと法律で罰せられてしまうので気をつけましょう。
「菓子製造技能士」という資格もありますが、製菓衛生師とは異なるものなのできちんと区別するようにしましょう。
製菓衛生師と菓子製造技能士の違いについて簡単に説明しておくと、製菓衛生師が衛生知識も必要とされる一方で、菓子製造技能士の試験で問われるのは菓子製造の知識と技術のみであるという点です。
受験資格・試験内容・合格率・調理師とのちがい
製菓衛生師の受験資格は1年以上養成施設に通学すること、もしくは2年以上の実務経験が必要となります。
菓子製造業にて2年以上実務経験を積み受験資格を得るか専門学校などの都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学ぶことで受験資格を得ることができます。
先ほども簡単にご説明しましたが、師製菓衛生師の試験内容は衛生知識と成果に関する知識です。
製菓衛生士の合格率は全国平均でおよそ70%と言われており、かなり簡単な試験のようにも思われますがこれは間違いです。
例えば宅建士や行政書士のように特に受験をするにあたって資格が必要ない試験は独学で、または簡単に言うならば「ノー勉」で受けることもできるのですが、製菓衛生師は先ほどもご説明したように2年以上実務経験を積んでい、るもしくは1年以上専門学校で学んでいる方しか受験することができないので、「しっかり学んだ人の中で10人中3人は落ちる」ということなのです。
もちろんそれでも低い合格率とは言えませんが、決して「余裕で合格できる試験だから何もしなくていい」という試験ではないのでその点においては注意しておきましょう。
調理師との違いですが、簡単に言うならばケーキやお菓子パンなどの調理のプロ目指す人は製菓衛生師であり、日本食の板前さんや西洋料理のコックさんなどの和食洋食中華などの現場で活躍するのが調理師と説明すればわかりやすいでしょうか。